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備忘録として。 うつわは「その人自身」ではないか、ということ。 趣味嗜好がぴったりあう、ということではなく。 何故そのうつわに惹かれるのかを考えれば 最終的に「うつわはその人自身である」という結論に達するのではないか。 うつわに惹かれるということは うつわの中に自分自身を発見するということでもある。 さらに言えば、自分の中にあるものと うつわの中にひそむものとが共鳴しあうということ。 おそらく人は それを無意識のうちにやっているのだと思う。 先日、購入したばかりの「虎のうつわ」。 その虎はまさしく私自身でもあった。 虎は「つよい存在であること」を前提として生きてゆかねばならない。 けれどそのうつわに描かれていた虎は何処か弱々しく 竹藪からのそりと出て来たはいいけれど、 さて、これからどうして良いか分からない。 虎である以上つよくあらねばならないのだろうけれど 自分では、つよくありたいとも思ってはいない。 自分は自分でいいではないか。 つよくない虎がいたっていい。 ・・・・描かれていた虎の表情からそんなことを思い いつしか、「自分のままでいいんだよ」とその虎に言い聞かせているのか はたまた自身に言っているのか ちょっと分からなくなってしまった。 その虎は今 我が家のリビングの飾り棚にて 「GAOOOOO!」でもなければ「GYAO!」でもなく ただしんみりと こちらを見つめている。
by miyamagakure
| 2011-10-09 16:18
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