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その昔 夢の中にて地球(テラ)を指し 次はここぞと笑みし人あり 幼稚園生のころ、実に不思議な夢を見た。 自分が宇宙空間に漂っていて、1人の人と話をしているのだ。 遙か彼方には銀河系。 やがてその人はおもむろに口を開き こう言った。 「次はあの星にするか?」と。 指さす彼方には青い地球が浮かんでいて その美しい星をみながら 私は「うん、悪くない」と思うのだ。 ・・・・・夢はいつもそこで終わった。 こ、こんな話を真顔でした日には おそらく話の聞き手は 「大丈夫ですか?」と私のおでこに手をあて、 「だいぶお疲れのようですね」と冷静に言うであろう(笑)。 でも、その夢はあまりに強烈だった。 だからこそ30年以上経った今でもはっきりと覚えているのだ。 当時、私は手塚治虫氏の「ブッダ」に夢中になっており、 おそらくその漫画の影響を強く受けていたのだろうと思う。 その証拠に「次はあの星に?」と私に語りかけてきたその人の顔は まぎれもなく出家したばかりのシッダルタだった。 天文学のホイル卿によれば、 地球という限られた場所で生命が自然発生したと考えることは、 「竜巻が廃品置き場を通り過ぎたとき、そこにある材料から 偶然 ボーイング747ジェット機が組み立てられる」くらいの 低い確率なのだという。 そういうわずかな可能性の中で 私たち生命は誕生したのだ。 それを思うと 何やら不思議な感動を覚える。 私たちは誰しも あの宇宙空間からこの星にやってきたのかもしれないとさえ思う。 この地球上において 自分と全く同じ環境、同じ境遇の人が1人としているだろうか。 答えは否である。 誰しも自分だけの仕事を携えて生まれてきている。 そして自分だけの人生を生きている。 宇宙というものは 征服するべきものとして私たちの目の前に存在しているわけではなく、 1つの大きな生命体として在るのだと思う。 そして私たちもまた その大きな宇宙に包まれて生きている。 毎日毎日いろいろなできごとに囲まれながら、 時には翻弄されながら生きている最中において、 天空を見つめ ふと我にかえる時がある。 人間は皆 試行錯誤を繰り返しながら生きている。 私もその中の1人だ。 できることなら長く生きていたい。 娘の行く末を見守り続けたい。 いつだって幸せでいたい。 その願いが全て叶わなかったとしてもだ。 それでも そう願わずにはいられない。 自分の置かれている状況の中で 必死になってもがくときがある。 どうすればいいのだろうと 思わず天を仰ぐときだってある。 日常生活を振り返ってみれば それこそ様々な願い、悩み、不満、不安が渦を巻いている。 それでも時には空を見上げて 自分にかえるときがあってもいいのかもしれない。 自分は何がしたいのか。 何をするべきか。 こんな風に過ごしている間にも、 指の間から さらさらと時間の砂は流れていく。 自分に与えられた時間の砂。 自分の人生だもの、思うように生きていたい、楽しみたいと思う反面、 私は楽しむためだけに生きていいのかと思うときがある。 もっと他にするべきことがあるのではないかと。 自分の今生での生を終えたとき、 私の中に一体何が残っているのだろうと。 慌ただしい毎日の中、 ふと空を見上げて そう思うときがある。
by miyamagakure
| 2007-09-29 08:57
| 日々の徒然
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